私が「PLC」と聞くと、Programmable Logic Controllerの略だと認識する。これは、社団法人日本プラントメンテナンス協会の
「PLCって何?」にも書かれている通り、
簡単にいうと、プログラム内蔵方式でシーケンス制御(sequencial control)を行う工業用電子装置である。
以前はPCとも呼ばれていたのですが、今やPCと言えばパソコンの時代。PCからPLCにその名を変えているところである。(参考:
社団法人日本電機工業会:「プログラマブルコントローラ」の略称変更について)
よく、同じ装置を指して、
シーケンサと言ったりするが、これは、知っている人は知っているのですが、
(株)ソフテックの用語集にもあるとおり、
※「シーケンサ」は三菱電機の登録商標
ですので。(バンドエイドとか、ホッチキスも確か
登録商標だったはず・・・・)
そして、今、PLCというともう一つ注目すべきことと言えば、Power Line Communicationだ。これは、
高速電力線通信推進協議会での説明によれば、
電力線通信(PLC)は、普通に使っている電気に情報の信号を乗せて送る技術です。
そう、家庭で使っている、いわゆる「電気」に信号をのせることなのです。今日も、
ZAKZAK:これこそ電源つなげば即ネット…高速電力線通信で、
東京電力は9日、パソコンの電源コードをコンセントに差し込むと電力供給とインターネット接続が同時にできる電力線通信の実証実験を総務省に申請した。同省の認可を得て3月から約1年間実験し、2005年度以降の実用化を目指す。
といった動きもあり、また、
電気新聞:PLC実証実験、関電が3月にも開始-4月からは一戸建て・集合住宅でもで、
関西電力は通信子会社のラインコム(本社=大阪市、吉本圭司社長)と共同で、配電線を使用して高速通信を行う電力線通信(PLC)の実証実験を早ければ来月にも開始する。
のように、国内の電力会社はこぞってこのPLCに取り組んでおり、日本の会社の海外進出も進んできている。
電気新聞:北京のPLC実証実験で関連機器を受注-きんでん子会社のプレミネットにあるとおり、
きんでん子会社のプレミネット(本社=大阪市、南谷祐次社長)は9日、中国・北京市の集合住宅で行う電力線通信(PLC)実証実験の範囲拡大に伴い、対象となる2000世帯分のPLC関連機器を中国の通信会社「中電飛華通信有限公司」から受注したと発表した。
このPLC、いずれ自分たちの身近な存在になるのかも。stkさんの
stk技術経営研究所@cocolog:【01/27】電力線通信 三菱電機が海外展開では、
ADSLを入れるぐらいだったら、電力線通信をどうぞ、という売り込みが可能でしょう。
と書かれています。確かに、
ADSLは電話だけしか使っていない人には入りやすいブロードバンドでしたし、それを導入していない人に対してならば身近な存在となり得るのかもしれないですね。
ただ、PLCについては、一方では障害が発生するという議論が以前からあります。(JG1RVNさんの
電力線インターネット=電力線搬送通信について考えるページ他)
そういった観点で捉えていくことも大切なのではないでしょうか。