老犬 大和 介護日記(最終章)
老犬 大和君。つい先日14歳の生涯を終えました。
少し振り返り記事をまとめておこうと思います。
2021年1月か2月ごろ。
・グルグル回ったり、吠えたりする様子が見られるようになった。
2/24(このブログの日記より)
・サプリを2/22から飲ませ始める。
・朝の散歩の後、ものすごい大きな声で吠える。
2/25(このブログの日記より)
・朝6時前の散歩は早朝に吠えるのを誘発するため、散歩を遅らせることに。
2/26(このブログの日記より)
・朝の散歩の後、餌を探し食べたがることがわかってきたため、
散歩前にやらないか、後に上げられるよう残すようにする。
2/28(このブログの日記より)
・夜に散歩をしてもしなくても吠えることがわかってきた。
・散歩をすると静かになるが、散歩が引き金になり吠えるような気がしてきた。
・庭に出してみたがほとんど動かず。
・食べる量が明らかに減ってきた。
3/7(このブログの日記より)
・散歩をすると静かになるが、刺激となってその後に吠えるレベルが上がる印象。
・久しぶりに長く歩き、朝まで吠えずに寝てくれた。
このころから、どこで粗相をするかわからなくなったため、フェンスで囲い、
おむつを付けるようにした。サークル型のベッドは寝る場所として
置いてやった。
4/10(このブログの日記より)
・下痢を嘔吐を繰り返した。
・かゆみ止めのステロイド1錠、おだやかという名前のサプリ2錠をあげる。
5/2(このブログの日記より)
・サプリは効果がないという印象。毎晩吠えられる。
・散歩に連れ出すと静かになるのは助かる。
5月
・深夜に大きな声で吠えられ、近所迷惑なので車に乗せて遠くに行ったが、
そこでも車内で大きな声で吠えられて飼い主はヘトヘトになった。
6~7月
・餌の食べが悪いので、缶詰に切り替えたりした。
・いつものドライフードがのどに詰まり吐き出すようになったため、
お湯でふやかすようにした。
・ふやかしても吐き出すため、小さい粒のものに餌を切り替えた。
・いろんなタイプの餌に切り替えて試したが、食べる量が減ってきた。
・グルグル回る行動のときに頭をぶつけ始めたので、段ボールで
囲うようにしてやった。
8月上旬
・歩くとふらつくようになってきた。
8/11~12
お盆休みに入り、歩いても足がすべったりしないよう滑り止めがついてるシートを
買ってきて敷いた。
以下、Twitterより転載。
2021年8月12日 午前10:03
自分で起き上がることが難しくなり、介添えした時のみ立ち上がれる状況に。餌も極小粒→ふやかしたもの→ウェットへ。でも今朝はウェットもほとんど食べず、水もあまり飲まず、体温も少し低め。まだまだ大丈夫だろうけど少し心配。
2021年8月12日 午後11:02
あの後、水は飲みました。餌は朝にあげた「かみんぼ」というオヤツと、夕方にドライフードをふやかしたもの10粒弱。自分で歩かせたけどかなりふらつきます。徐々に様々なことが低下してる気がします。吠え活して困ってた時は、静かな時にホッとしたが、今は静かなことが不安。
2021年8月13日 午前9:02
今朝は「かみんぼ」も食べなくなりました。いつもならガッツくおやつなのに近くに置いても反応なし。
「食べないよ」・・・この行動が大和の意思だと思い、このまま様子を見ることにします。呼吸は普通で、ほとんど吠えずに長時間寝ます。
2021年8月14日 午前0:22
老犬大和君。夕方、餌はもちろんのこと、水も欲しがらず。深夜0時をまわり気になって寝付けない飼い主をよそに、寝息を立てて寝てます。なんか、「自然の成り行きに任せるしかないんだよ」 そう、大和に教えられた気がします。わかったよ。しばらくしたら、寝ることにするよ。
2021年8月14日 午前9:44
老犬大和君。夜中に1〜2時間おきにかすかに鳴きました。起きた時に水を近づけたところ、2回、飲みたいだけ飲んだので少し安心。
今朝、雨が止んだので、久しぶりに外に行こうと声をかけ、かつて散歩していたコースを抱いて連れて行きました。外の空気、感じたかな?
2021年8月14日 午後2:58
大和君、ときどきかすかな声で鳴く以外は、気持ちよさそうに寝てます。昨日水をやった時に鼻の方へ入ってしまい、しばらく鼻をスピスピさせたため脱脂綿に水を含ませ、起きた時に直接水を口元に垂らして飲ませてます。
気持ちよく寝てるので、下の世話以外はこのままにします。
2021年8月14日 午後8:03
寝息を立てて寝る時間が数時間、その後起きた時には脱脂綿で含ませた水を飲ませる。でも途中で受け付けなくなるのでそこでストップ。う◯ちが少しずつ出たりするので片付けて身体を拭く。かすれる鳴き声で何度か吠えるのでマッサージをして落ち着かせ、また眠る。その繰り返し。
2021年8月14日 午後8:20
寝言なのか、かすかに鳴く頻度が多くなった。普通に呼吸はしてます。
2021年8月15日 午前5:50
老犬大和君。夜中に3〜5分おきに、ある程度大きな声、最後はかすかな声で何度も吠えました。ただ、当の本人はきっと意識はなく夢を見てるような感じです。今は吠えずにぐっすり寝ています。ときどき水を口元に垂らし水分を与えてます。今夜は女房がほとんど見てくれました。
2021年8月15日 午前11:02
老犬大和君は、昨日から昏睡状態になりました。最期を迎えるワンコの多くが辿る、突然食べなくなる、寝たきりになる、体温が下がる、そして昏睡状態まで。自宅で看取る覚悟をしました。その時まで気持ちよく過ごせるよう、声をかけたり拭いたり撫でたりしてやろうと思います。
2021年8月15日 午後7:09
老犬大和君。昏睡状態で夕方まで一緒に過ごせた。脱脂綿で水を与えた時強めに噛んできた。優しい大和じゃなく、動物の本能だけで敵の「脱脂綿」を噛んだんだと理解。指を噛まれないよう菜箸を使うことに。そして可能なら口輪をはめるか、口を残りの手でつかむようにした。
2021年8月16日 午前6:03(お盆休み明け出勤日)
休み明けの会社の日。老犬大和君は、今夜は昨夜と違い、寝ぼけながらの「吠え」は全く無し。まだ一緒にいてくれるようです。
後ろ髪をひかれる思いですが、この後出社します。
午前中、少し水を飲んだそうです。(女房からの連絡で知りました)
そして・・・・・
2021年8月16日 午後8:02
【お知らせ】
老犬大和君。
8月16日(月)17時10分頃、最後に頭を持ち上げ飼い主を見るしぐさをして、14歳の生涯を終えました。
たくさんの応援ありがとうございました。
8/17(火)14時、空の虹の架け橋に向かいます。空にいるワンコ仲間たち、お迎えお願いね。
2021年8月17日 午後3:02
老犬大和君。さっきまで豪雨だったのに晴れ間が出てきた。みんなのお迎えのおかげ。先ほど虹の架け橋に向かって旅立ちました。よろしくお願いします。
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亡くなる前の数日、黒い血便が何度も出てきました。
いわゆるタール便というものだと思います。食べていないのに、
どうして出てくるんだろうと思いながら世話をしていました。
亡くなる直前、嘔吐しそうになったそうです。
女房や子供たちが大丈夫と声をかけ寄っていくと、
ここ数日頭を上げるしぐさなんてできていなかったのに、
この一瞬だけ、頭を上げて飼い主の女房達を見たそうです。
そして頭を下ろし呼吸を止めました。
止まった瞬間は心臓が動いていたそうですが、しばらくして心臓も止まりました。
介護している間に思いましたが、
・老犬の世話は大変で24時間必要。夜も何度も起こされて睡眠不足になった。
・睡眠薬を簡単には動物病院は処方してくれず、処方してくれる病院を
探したほうが良い場合もある。
・当然、通常のペットホテルには預けられず1日単位の外出はできなくなった。
・寝ぐずりで吠えるときもあり、まるで赤ちゃんのようでした。
歩けなくなるので抱っこして散歩したときも赤ちゃんのようだと
愛おしくなりました。
・一方で、ボケているときは、普段優しかった大和に何度かかみつかれました。
きっと本能のほうが勝ってかみついたのでしょう。
老犬介護をする方はこの点を注意してください。
触られたくないところ(うちの大和は前足の脇)を触るとかみつきます。
また脱脂綿で水を上げる時にもかみついてきました。そういったことをするときは
菜箸を使うか、口輪をはめることをお勧めします。
晩年にこんなに大変になるとは思っていませんでしたが、それでも愛おしい存在で
あることは変わりないですし、悲しみはまだまだ癒えません。
思い出しながら毎日を過ごしています。
大和、いつも散歩をしてくれてありがとう。
大和、思い出をたくさんありがとう。
いつまでも一緒だよ。